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オーストラリアでの妊娠・出産・育児について

オーストラリアで妊娠!⑪ 妊娠糖尿病 その2 糖尿病外来

Gestational Diabetes 妊娠糖尿病

 

 

診断されたらまず初めにMGPの担当助産師さんが、糖尿病外来の予約が空いている日に予約をしてくれます。

当日病院にいくと私以外にも妊娠糖尿病診断された妊婦さんたち6-8人ほどが同じ部屋に通されて、以下について説明を受けました。

 ・妊娠糖尿病とは

 ・血糖値をコントロールするために(食事と運動について)

 ・血糖値測定について

 

 

妊娠糖尿病とは

妊娠中胎盤からだされるホルモンが胎児の成長と発育を助けるが、そのホルモンによって母体のインスリンの働きが抑制される。 母体のインスリン抑制作用のため、通常の2-3倍のインスリン量が必要となるが、母体が十分なインスリンを出せない場合、妊娠糖尿となる。   

大抵は妊娠期間のみだが、そのまま糖尿病に移行することもあるので、産後の検診(オーストラリアでは6週間後)に再度GTT検査を行い、正常に戻っていることを確認する。

妊娠糖尿病になった場合、胎児が糖尿病になることもあるので、出産後胎児の血糖値モニタリングで確認する必要がある。 また、子供が成長後に2型糖尿病になるリスクが高め。

 

 

血糖値コントロールができないと以下の問題が起きる可能性がある

 ・巨大児

 ・羊水過多

 ・早産

 ・流産

 ・出産時赤ちゃんへの負担増

 ・babyが生まれたときに低血糖状態

 

 

血糖値をコントロールするために

 ・ヘルシーな食事

 ・日常的な運動 *切迫流産、出血等、運動できない人もいます。

 ・定期的な血糖値測定

上記3点について指導があります。

 

*食事についてはまた別記事で。

 

 

血糖値測定について

検査キットを渡され、使い方の指導を受けます。

 

測定時間は

 朝食前

 朝食2時間後

 昼食2時間後

 夕食2時間後

 

の1日4回、針を指に刺して測定します。

 

 

基準

 朝食前は5.5mmol/L (99mg/dL)未満

 食後2時間の値は7.0mmol/L (126mg/dL)未満

 

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血糖値測定器

 

 

説明の最後に5日後の電話での受診予約表を渡され、電話受診までの間に連続3回基準を超えることがあればすぐに連絡するように言われました。

 

 

電話受診では、各時間(朝食前、各食事後)の最大血糖値を伝えました。

一度だけ基準値を上回る数値がでましたが、その他はコントロールできていたので、毎日4回の測定から1日おきの測定でOKになりました! 1日4回は同じですが。。。

 

その電話受診の後は

・連続3回上回ったら電話連絡

・1回でも上回ったら出産まで継続

・一度も基準値を上回ることがなければ、37週以降は測定しなくても良い!

 

の3パターに分かれ、37週時に特に確認やフォローアップ等の連絡はありませんでした。 もちろん、何か不明な点があれば電話で聞くことはできます。

 

 

私は残念ながら1度だけ越えてしまったので出産まで続けることに。。。針を刺すのが地味に痛いんですよねー・・・

とはいえ、大体何を食べたら高い数値がでるかが分かったので、37週以降は高くなりそうなものを食べたときに確認のための測定をして、他結構結構さぼっていました(笑)  

 

 

 

ちなみに

検査測定器と針、検査ストリップ10テスト分は病院からいただけましたが、ストリップは使い捨てなので、その後は自分で買わないといけません。 そしてMedicareを持っていると初回糖尿病チームにお世話になるときに、糖尿病と診断された人というカード(名前忘れました)を申請でき、薬局でのストリップ購入時にカードを見せると割引をしてもらえます。 どのくらい割引されるのかは分かりませんが、割引恩恵がないと1テスト約100円くらいで地味にコストがかかります!

 

 

MGPのお世話になれるのは『健康で普通分娩できる妊婦』ですが、妊娠糖尿病になっても血糖値がコントロールされていれば大丈夫なようです。 これがインスリン注射が必要になるほど血糖値コントロールできていない場合や、エコー検査(30週と34週に実施)で胎児が通常より大きい場合、羊水過多、その他の問題が併発すると、陣痛促進剤を使用して早めに産む必要がでてきたりするので産科医への受け渡しになるようです。